金利にも種類がありますので紹介しておきたいと思います。
まず「固定金利選択型」です。民間金融機関でのローンは長くて35年の住宅ローンを組むことが可能です。
固定金利の期間を指定することで3・5・10年などの指定期間中は固定金利で返済可能です。
指定期間内の返済額は一定ですが、期間が過ぎれば金利の動向を見ながらその機関が採用するシステムを選ばないといけません。
基本的に(指定期間内の)固定金利のときの金利はお得に設定されていることが多いです。しかしそのあとのこともしっかりとシミュレーションすることが大切になってきます。
次は「変動金利」です。文字通り、金利が変わるものです。
民間金融機関の住宅ローン・借り換えローンはこの変動金利を採用しているところが多いです。
この変動金利というのは、返済中の年に2回(夏と冬)に金利の動向をチェックします。しかし毎月の返済額はその都度変わるわけではなく、最初の5年間は増減しません。
6年目から増えるとしても今までの月の返済額の25%以上は増やさない、と上限が設けてあります。
ローンの最後の返済の時にまだ残高があれば基本的には一括で返済しなくてはなりません。
これは現在の低金利の時代でも、5年からの固定金利期間指定と比べても下回っているので避けたいところです。
最後に「はんはんプラン」です。
上記の固定金利選択型と変動金利の利点と欠点を組み合わせたローンです。高金利の時は変動金利、低金利の時は固定金利というシステムのローンです。
このように種類がありますが、借り換えローンを検討されている方は実際の機関に行ってシミュレーションしてもらうのが確実だと思います。
知識として、このように金利に種類があることは覚えておいた方がいいでしょう。
借り換えローンなど住宅ローンは長期返済のローンになりますし額も高いですから金利が大きく影響してきます。
特に固定金利(完済するまで金利が変わらない)が利用できる公的融資機関やフラット35などは損得が大きいものです。
金利というものは景気に左右されます。
景気が良ければ需要が高まるので金利も上昇しますが、逆に景気が悪いと金利を下げて景気を良くするという動きがあります。
「ゼロ金利政策」という言葉、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
低金利時代のローンというのは「低金利のためにたくさん借りたい」「金利が安いからゆっくり返したい」と思う人も多いと思いますが、借り方や返し方などの資金計画を十分に練って活かすのが大切です。
金利の適用も公的融資機関と民間金融機関では変わってきます。具体的には、公的融資機関は融資の申込書を提出した時点での、民間金融機関では融資開始時点での金利がそれぞれ適用されます。
また変動金利のものや固定金利期間(3・5・10年など)を選べるものもあります。
今のローンを見直しする際、また借り換えローンを検討中の場合、この金利がやはり大きくなってきますので自身のライフプランに合わせたものを選ぶことです。
また、最初の申し込み時の金利だけにやるのは危険です。最初は金利が安くても将来的には上がる可能性があるものはリスクが高いので注意しましょう。
長期的な返済を見据えてローンを組むことが一番大切です。
借り換えローンの審査に通ったら、いろいろと手続き必要になります。
その手続きも書類を揃えるだけで結構大変です。借り換えローンは別の機関で新規にローンを組み直す形になるので、今の担保物件の抵当権を一回消して、再度新しく抵当権を設定する形になります。
具体的にいくらくらいかかるのか、大まかな数字を挙げておきます。
・印紙税→だいたい2万円以内
・保証料→2000万円で30年のローンなら60万円弱
・完済手数料、事務手数料→機関によって変わります。無料?数万円程度
・登記手数料→一般的に10万円くらい
大体このような形なので80万円ほど見ていた方がいいと思います。
借り換えローンのときの目安になればいいのですが…。
これを踏まえて、自分が用意するべきものはローンの頭金・諸経費・予備の資金です。
一般的には購入物件額の2割を用意するのがいいと言われますが個人的には3割は用意しておくことをおすすめします。
特に頭金に関しては物件額の2割ほどを用意するのがいいです。
頭金が少ないとどうしていけないのかという点ですが、もしその物件を売ることになった時にトラブルが起きる可能性が高いからです。
頭金が少ないと、ローンの返済が始まったばかりはローン残高が物件の時価を上回ることになるので売ることができません。
売ろうと思えば担保を外すことになりますが、物件を担保にしている機関はその差額分を支払わなければ担保を外してくれません。
そういったトラブルを未然に防ぐために頭金はできるだけ多く用意しましょう。
キャッシング関連サイト実際に借り換えローンをした方がいい・検討した方がいいというのはどのような人なのでしょうか?
まず「今または将来の収入では、金利上昇による負担が心配だという人」「毎月の返済が家計の負担になっている人」「金利による残高を少しでも下げたい人」「短期固定金利でローンを組んでいて今の金利上昇が大きな負担になると想定される人」などです。
一般的にローンの借り換えは、低金利で長期的に借りられるものに変更する方がいいです。
これからの金利変動のことを考えるなら、なるべく早く借り換えローンを検討するべきです。
手順としては以下の流れになります。
まずは借り換えローンを組む予定の機関を返済予定表などでチェックします。
そしてその会社に金利や諸経費・手続き方法などを相談しましょう。そのとき返済シミュレーションなどで説明してくれます(この相談のときに親身になってくれない機関はやはり選ばない方がベター。
ただその担当者だけの態度の可能性もあるので、他の担当者にも相談してみるのもいいかもしれません)。
借り換えローンを申込みます。ここで各書類を提出します。
審査に通ったら借り換えローン予定の期間から「審査OK」の連絡が来ます。
審査に通ったら今返済中のローン会社に、ローン完済の連絡をします。
借り換えローン予定の機関と、金銭消費貸借契約・保証契約・抵当権設定契約などの融資に関する契約を結びます。
融資が開始され、現行のローンが完済となります。
そして借り換えローン先が新たに抵当権を設定します。
このようにして借り換えが完了し、新しいローンの返済開始となるのです。
キャッシングの関連サイト
魅力的な借り換えローンですが、実際にどのようなメリット・デメリットがあるのか紹介していきたいと思います。
まずメリットですが、今返済中のローンの金利よりも低い金利のものに借り換えることによって支払の利息を減らすことができます。
また、今のローンの変動金利(景気などにより金利が上がったり下がったりする)や短期間の固定金利から長期固定金利のローンに借り換えることで、将来景気などで金利が上がるというリスクを避けることができるのです。
デメリットですがまず、借り換えと言っても電車の乗り換えは違いますので新しいローンを組むことと同じで諸経費がかかることです。
事務的な手数料やローンの契約書印紙、保証料や登記費用などが発生します。このコストも含めてメリットがあるかの確認が大切になってきます。
将来の金利が上がるリスクを避けるために正気固定金利のものに借り換えたとき金利が今より高くならないか、また当面を低金利で乗り切ろうと固定金利から変動金利・短期固定金利のローンに借り換えをした場合は将来的に金利が上がるリスクがあるので注意が必要です。
ただ借り換えローンのメリットやデメリットは、金利差や残高、残りの返済期間の長さによって変わってきます。
借り換えローンが利用できない場合もあります。民間金融機関から公的金融機関への借り換えはできません。
民間金融機関でも同じ機関内でのプラン変更はできない場合があります。
過去に支払の遅れがある場合も難しいですし、担保割れしている場合も借り換えできないことがあります。